若手社員の好き嫌い

ひたすら好きなこと嫌いなことを綴ります

「人生の勝算」が好き

 

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ライブ配信サービスSHOWROOM創設者の前田裕二が執筆された

「人生の勝算」が好きです。

 

すごいなと思った理由①

路上ライブのお金を稼ぐまでの道のり。

 

前田裕二さんは、幼い頃に身内の不幸から、路上ライブでお金を稼いでいたそうです。(小学生とか)

その行動力には驚かされますが、何よりもすごいのがマーケティング能力です。

ここでいうマーケティング能力とは、相手を洞察する→仮説を立てる→トライする

つまり、PDCAです。

 

まぁ、小学生の頃は直感的にやっていたのでしょうが、今になって振り返って言語化できるということは、それだけ過去を振り返ったのでしょう。

(著書でも自己分析を徹底的にやったと記載あります)

 

①自分のオリジナルの歌を歌ってもダメ。未知より既知という仮説を立てる

 

②聞く人の好きな歌を歌う。ターゲットに寄り添う。

 

③聞く人とその場の体験ストーリーを売る。

 リクエストされたが歌えなかった歌を、1週間後に歌う。

 つまり、ただ歌うだけでなく、あなたのために練習してきましたという

 体験ストーリーを売るのである。その歌は、歌い手の歌ではなく、

 聞き手が介在している。結果、1万円という破格の金額を稼いだ。

 

うん。すごいと思いました。

今の時代で必要な体験ブランディングがそのままできているんです。

この経験から、SHOWROOMにいきついたそう。

 

すごいなと思った理由②

仕事への姿勢

彼は何よりも仕事にまっすぐのようだ。知識よりも、行動力よりも、スキルよりも、何よりも重要なのがモチベーションと語っている。これは幻冬舎の箕輪さんや、サイバーエージェントの藤田さんも語っているが「創造はたった一人の熱狂」から生まれるという名言に類似している。

 

これは深く気づきを与えられ、骨の髄まで共感した。

なぜなら、僕にも同じ経験があるからだ。

僕は高校生の頃部活動に打ち込んだ。それは疑いもない熱狂だった。他人からも狂気だと言われた。

普通は放課後だけの練習でクタクタなはずなのに、物足りなかった。

朝、昼休み、放課後、夜。自主トレに励んだ。

部内の人間にモチベーションをぶつけて、友達はいなくなった。

それでも手にしたい目標があった。貪欲だった。

 

結果として手に入れた。都道府県大会を優勝し、インターハイに出場した。

そのときにぽっかり穴があいた。熱狂の渦から出てしまい、一歩引いた自分を見てしまった。

「手に入れたものは嬉しかったが、友達を失った」

この体験がトラウマになり、僕はモチベーションをマックスにあげることの怖さを知った。

だが、今思えば、僕が悪いのではないかもしれない。

僕を受け入れてくれる環境がなかった。同じ船に乗ってくれる仲間がいなかった。

もちろん性格の問題もあっただろう。でも本質的に目指しているゴールが違うかったのだ。

前田さんの言葉を借りるとすると「コンパスの向き」が違うかった。

僕のゴールには日本一。彼らのゴールはそこそこの記録を出すことだった。

イラつく僕の気持ちを誰も理解できなかったのだろう。

 

それから、大学でも同じ部活をやったが、モチベーションのギアを上げ切るのは難しかった。なぜなら、あの熱狂という孤独に帰りたくなかったからだ。正直に言うと怖かった。

 

前田さんはモチベーションが大事だと言った。著書では綴らなかったが、その怖さも知っているのだろう。むしろ、負けない強さがあったのだろう。いや、目標を背負うという覚悟が違うのかもしれない。犠牲は承知だと知っているのだろう。

そう思えば、僕には覚悟が足りなかったのかもしれない。

 

だが、今改めて気づいた。モチベーションを高めていいんだ。

何をしてでも結果にこだわっていいんだ。そしてそのモチベーションを全開にしてくれるもの。それは仲間だと思った。同じ船を漕いでくれる人が必要だと思った。

今、会社で同じチームにいる人間に時折感じる憤りは、船を二股しているからだ。同じ案件にいるのに、別の船も漕いでいる。だからイライラするのか。と妙に納得した。

 

前田さんありがとう。僕は仲間を見つけて、モチベーションを持って仕事に取り組むよ。

 

すごいなと思った理由③

基礎能力

これはすごいなとは少し違うかもしれないけど、改めてプロの意識の欠如をつきつけられた話。

前田さんは、上司の方に基本を教わった。

それは、証券マンが日経新聞を読まなくなっては終わりということ。プロ野球選手がキャッチボールをおこたりますか?サッカー選手がパス練習をしないとかいいますか?つまり、当たり前のことをやり続けないといけないのだ。

広告業界でもそうだと思った。広告のことを知らないのにプロだろうか。最近流行っている広告わからないのにプロだろうか。てにをはがわからないのにコピーライターだろうか。人の気持ちが話からないのにインサイトなんかわかるのだろうか。

つまり、僕はプロではなかったのだ。

この世界、誰も基本を教えてくれない。いいキャッチコピーを書くということはプロ野球で言えばホームランを打つことだ。フォームを知らないのに打てますか?基礎練習はいりませんか?つまり、そういうことだ。

 

良いキャッチコピーの裏側には、膨大な基礎練習が必要だっただの。

誰も教えてくれない。自分で気づくしかなかった。僕は遅すぎた。

でも手遅れではない。今日から、今から、インプットに徹する。

商品が売れる、クライアントが喜ぶ、キャッチコピーというホームランを打つために。カラダづくりをするのだ。

 

 

本を読むと、新たな価値観を与えてくれる。

その価値観は自分のコンパスを決め、迷ったときにでも船をまっすぐ漕ぐことができるのだ。

そして、その価値観が自分の人生を委ねるほどの価値観であるか。

それは「好き嫌い」から始まると信じている。

まず、この考えた方が好きか、嫌いか。直感で考える。

そして、このように過去の経験を振り返り、自分という人間がどういう人間なのかを知る。必ずそこから、好き嫌いの理由が隠されている。

 

若いうちは「好き」っていうことが多いだろう。

なぜなら、多くの人が「好き」って言うからだ。それは自分の価値観がないということ。

年をとれば「嫌い」と言えるようになるだろう。それは自分の価値観という物差しが固定され、判断を下せるまでに達するからだろう。

 

嫌いなことが増えれば、価値観が定まっている証拠だ。

(もちろん、頭の固い人間になってはいけない)

 

今日はいい本に出会いました。